コンセプトのつくりかた
- 作者: 玉樹真一郎
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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とても分かりやすくまとめてある。
中でも、コンセプトの定義としてある以下の3点は非常に感心した。
・母国語を用いた20文字
・未来の良さに形を加えたもの
・ビジョンの集合体から生み出される
中でも「未来の良さ」が最も面白いと思った。
未来の良さは今現在誰もその良さに気が着かない状態だから、みんなが良いと言うコンセプトは既存の良さだという事。コンセプトとしては失敗と言える。
つまり良いコンセプトには必ず反対意見が出るという事。制作サイドの皆が良いという方向に合わせてコンセプトワークをしてはならないという事だ。
本の前半はコンセプトとは何かについて、後半は実際のコンセプトワークを追体験出来るような物語になっています。
本の作者は任天堂wiiのコンセプトワークから企画、開発に関わった方で、物語部分はwiiのコンセプトワークが味わえます。
前半だけでもためになるし、後半も面白いので
後半から読み始めても楽しめると思います。
・コンセプトを作る事になってどこから手をつけたらいいか分からない
・そもそもコンセプトってどんな形式なの?って人
・ボツを出せる権限の人
・出したコンセプトをボツと言われて折れそうな人
のような人達に是非読んでもらいたい。